個人用

気管〜肺胞、胸膜の構造と機能

 

気管は硝子軟骨で出来た気管軟骨によっておおわれ、食物の通過を妨げないように食道側に平滑筋からなる膜性壁がある。

最外層に迷走神経の枝があり、気管支平滑筋を支配している。粘膜固有層には気管腺があり、lysozymeIgAを分泌する。

上皮は多列線毛円柱上皮であり、線毛細胞、基底細胞、杯細胞が30%ずつ存在する。

線毛は9+2構造であり、dynein armにより運動性を持つ。

表層の線毛は「ハエ取り紙」として働き、空気清浄機の役割を果たす。

線毛の下に基底小体があり、これは9+0構造である。

気管支の先に肺があり、肺は壁側胸膜と臓側胸膜に包まれ、間は胸腔となり、膜はひと続きになっている。

気管〜区域気管支までは、上皮は多列線毛円柱上皮であり、杯細胞による粘液の分泌が行われている。

細気管支からは上皮は単層線毛円柱上皮となり、クララ細胞clara cellが出現し、気道を膨らませる界面活性剤を分泌するようになる。

呼吸細気管支からは、上皮は単層立方上皮となり、それ以降は単層扁平上皮となる。

肺胞の上皮はⅠ&Ⅱ型肺胞上皮細胞からなる。

型肺胞上皮細胞と基底膜と内皮の3層からなる血液空気関門により、O2CO2の交換が起きる。

型肺胞上皮細胞は層板小体lamellar bodyを持ち、界面活性剤を産出する。

界面活性剤による水の表面張力の低下によって胸腔内が陰圧となり、肺胞が拡張する。

また、弾性繊維の収縮や表面張力の増加により肺胞は収縮する。

肺胞の拡張・収縮によりガス交換をし、その時に入ってきたゴミは塵埃細胞により取り込まれる。

 

 

 

カルタゲナー症候群は別名、線毛不動症候群と呼ばれ、ダイニンdyneinの遺伝子変異により線毛の運動性が低下する病気である。

これにより、右心症、内臓逆位症、副鼻腔炎、気管支拡張症、不妊症を引き起こす。

 

新生児呼吸窮迫症候群は、妊娠9ヶ月未満の未熟児において、surfactant産出が不十分で肺が広がらず、呼吸困難になり、死に至る可能性もある病気である。

肺胞にヒアリン膜が形成されるため、hyaline membrane diseaseと呼ばれる。治療法は人工surfactantの注入である。

 

気胸には臓側胸膜のブレブが破れる自然気胸と、外傷により壁側胸膜が破れる外傷性気胸がある。陰圧である胸腔に空気が入り込むことで呼吸困難が起きる。

自然気胸は長身の若い男性で起こりやすい。

 

塵肺症は異物が肺胞内にたまることで起こる。石粉がたまると硅肺症、炭素粉がたまると炭肺症、アスベストがたまると石綿症になる。アスベストは悪性の中皮腫を引き起こす。

 

気管支喘息はアレルギーによるヒスタミン分泌亢進や迷走神経による平滑筋の収縮により、気管支が狭窄することにより呼吸困難が起こる。

ブログ開設

主に百合作品(漫画が多め)の感想、イラスト練習用のブログを開設しました。

前々から、自分の読んだ百合漫画を全部レビューして自分で評価(得点付けたりとか)してみたかったのですが、やらなきゃいけない作品が溜まるにつれて、二の足を踏むというか、始めるきっかけがなくて躊躇していました。

でも、時間もあるし、前からやりたかったことだしやってみるかと思いました。

とりあえず、これからは作品を読んだら次の日にはレビューをする、といった形で更新していく予定です。昔読んだ作品については、読み返したタイミングで書いていきます。よろしくお願いします。